金融面から見たカード決済の仕組み

今ではカード決済は普通に使われており、店頭での決済からオンライン決済まで幅広く使われています。実際現金を使って買い物するより便利な面が多く、わざわざカード決済を利用する人もいます。では金融という側面から見た場合、このカードを利用するというのは、どのような仕組みになっているのでしょうか。カードを利用した場合、その支払代金はカード発行会社が立て替えていると思っている人が多いようですが、そうではありません。

まずは加盟店管理会社がカードの加盟店へ一括で支払いを行っています。カード会社が払っているわけでも、どこかの金融機関が立て替えているわけでもありません。それではカード会社は何をしているのかというと、利用者から代金の回収を行っているだけなのです。また、カードに記載されている国際ブランド名「JCB」や「VISA」というのは独自のネットワークとオンライン決済を有しており、その管理をしている会社です。

カード会社は基本的的にはカードの使用時の手数料で収入を得ています。この手数料はまちまちですが、一般的に家電量販店やコンビニでは1%程度です。日用品などのカード決済では低めの手数料が設定されていますが、客単価の高い飲食店やレストランでは5%以上の高めの設定になっていることが多いです。会計時にこの手数料を上乗せすることは禁止されているので、利益率の高い商品やサービスからは多めの手数料設定になっています。

このように金融という面からカードの仕組みを見てみると、意外に知らないことが多いです。