外貨に投資をするというと、現実的に考えて利益を得るためには数百万円くらいが必要でしょう。もちろん数万円倉数十万円くらいで投資をすることもできますが、利益は小さくて現実的ではありません。これに比べると、FXでは現実的な利益を求める場合でも少額で投資できるというメリットがあります。なぜ少額で取引ができるのかというと、レバレッジをかけることができるからです。

レバレッジは法律によって規制されていて、個人投資家の場合には25倍が上限とされています。ですから、たとえば10万円を証拠金として預ければ、最大で250万円までのポジションを持つことができます。レバレッジをかけられるために、FXは少額で大きな取引ができるのです。外貨預金では250万円分の外貨を買おうとすると250万円の日本円が必要なのですから、この違いは非常に大きいと言えるでしょう。

実際には損失が発生することも考えて、25倍ぎりぎりのレバレッジでFXの取引をするのは危険です。たとえば、ドル円取引をする場合、1ドル＝120円とすれば、1万ドルのポジションは120万円に相当しますから、48,000円の証拠金を預ければ取引はできます。これでは損失が発生した瞬間に強制的にポジションを閉じなければなりませんから、ある程度の余裕は必要でしょう。どれくらいあれば良いのかというのはそれぞれのケースで異なりますが、1万ドルを取引するのなら10万円くらいはあった方が良いです。