ストップロス注文とは、ポジションの方向と逆の方向に変動した場合に、自動的にポジションを決済する注文を指します。
たとえば、ドル円レートが1ドル=118円の時に、120円までは上昇するだろうと予想して買いポジションを持ったとしましょう。しかし予想に反して1ドル=115円くらいにまで下落する可能性もあります。ここまで下落すると大きな損失を発生させてしまいます。
そうならないように、1ドル=117円くらいになったときにポジションを決済しておけば良いのですが、常にFXの画面を見ることのできない人にとっては、これは難しいです。多くの個人投資家は常に画面を見ておくことはできないでしょう。このような状況で役に立つのがストップロス注文です。この場合、117円でストップロスの売り注文を入れておくと、円高になって1ドル=117円に達したときに、自動的に売り注文が出されてポジションが決済されます。
自動的に注文が出されますから、FXの画面にずっと張り付いていなくても良いというメリットがあります。FXの取引ではレバレッジをかけますから、損失が発生すると拡大してしまう可能性が高くなります。ストップロス注文を設定しておけば、相場が急激に変動した場合でも自動的に注文が出されますから、損失の拡大を防ぐことができるでしょう。常にFXの画面を見ることができない人にとっては、ストップロスはリスク管理をするために便利な方法なのです。